『般若心経』のトリセツ(取扱説明書)と無料音声配布(2019夏至ver)

般若心経の無料音声とお唱えの仕方(作法)についてまとめてみました。

これは『般若心経』が、僧侶ではない一般の立場の方に多く支持される現状において、さまざまな情報が出てくるようになったことをうけて、仏教の本来の様式に近い方法での「お唱えのしかた」や、その背景(ロジック)を知っていただくことを目的に、妙香の見解に基づいてまとめられたものです。

色んなご感想・ご意見があるとは思いますが、体系的な知識の断片に触れることで『般若心経』ないし読経という行為について理解を深めて頂きたいという気持ちで執筆しました。

なお、この内容は「自分自身で学習を深めること」が目的でまとめられています。講師としてこの内容に準ずる講義を行うためには「ここに書かれていること以上の知識」が要求されます。どうぞご理解の上で、お読み下さい。

目次

『般若心経』について

『般若心経』に対する一般的な意見の正誤

世間一般的に『般若心経』への考え方は、大きくわけて次の2つにわかれます。

A「宗派に関係なくお唱えしてOK」(特定の神仏を拝んでいるわけはないから、万能なお経だから…などという理由)

B「素人がむやみに唱えるのは良くない」(強力なエネルギーなので成仏させてほしい霊的な存在が集まる…などという理由)

端的にいうと、確かにABどちらとも一理あります。

しかしABどちらとも「本質」を的確に捉えた「真実」ではありません。

もし筆記試験ならば、AB両者とも「完璧な正解」〇ではなくて、どちらとも「部分的な正解」△です。

 

『般若心経』は、自動車の「ニュートラルギア」によく似ている

『般若心経』を唱えることは、自動車のギアをN(ニュートラル)に設定することと、よく似ています。

ブレーキもアクセルも踏んでいない「ニュートラル」状態の車は、周囲の状況によって動きを変えます。地面が前方に傾いてたら前に進みますし、後方に傾いていたら後ろに進みます。

これと同じように

  • 今の自分自身をニュートラルにする
  • それによって周囲の状況と共鳴する

ことが『般若心経』のはたらきです。

『般若心経』の”効能”は、お経そのものではなく、組み合わせられた他の要素(時・場所・状況)で決まる

よく、般若心経について「○回唱えるのが良い」とか「○○のタイミングで唱えるのが良い」とか「お唱えするときは一緒に○○すると良い」と言われますが、

それは、般若心経のもつエネルギーを、特定の数字・時間帯・行動がもつエネルギーと掛け合わせることによって、両者のエネルギーを望んだ目的へと向けるためだと考えられます。

 

特定の寺社仏閣でお唱えすれば、その寺社仏閣のもつエネルギーと共鳴しやすくなりますし、特定の時間帯や行動とセットでお唱えすれば、その時間帯や行動のもつエネルギーと共鳴しやすくなります。

これが一般論Aの「宗派に関係なくお唱えしてOK」という部分にあたります。

 

逆にいえば、一般論Bの「素人がむやみに唱えるのは良くない」というのは、

きちんとTPOをわきまえずに唱えると、(宗教的・スピリチュアル的な訓練を積んでいない人間にとって)不安に感じたり、混乱しやすい状況とも共鳴する可能性がありますよ、ということです。

 

まとめると、

  • どんなタイミング・目的・方法でお唱えをしても『般若心経』の説く「本質」が変化することはない
  • しかしながら、掛け合わせる「他の要素」によって、具現化する現象が異なってくることは、事実として否定することはできない。

と言えます。

むやみやたらに怖がる必要は無いですが、基本的な作法の流れは押さえておいた方が良いかと思います。

読経という行為の「型」について

宗教的な現場における安全装置としての「型」

宗教的な修行には必ず「型」がありますが、これは自分自身で対処しきれないような状況を招かないための「安全装置」としての役割を果たしてしています。

もちろん「読経」にも決まった「型」が存在します。

ざっとした基本の「型」の流れは

  1. 適切なTPO(時・場所・状況)を選ぶ
  2. 物理的な清め(浄化)を行う
  3. 「共鳴への同意」をしっかり意思表示をする
  4. 一心に唱える(共鳴する)
  5. 共鳴によって増幅されたエネルギーが向かう目的を指定する
  6. 現実的な行動に反映させる

です。この手順にしたがうことで、適切な状態でのエネルギー共鳴(同調)を促し、思いがけないエネルギーに振り回されてしまう事態を避けます

 

1.適切なTPO(時・場所・状況)を選ぶ

何事においても「物事を行うのに適した順番・場所・タイミング」というのが存在します。これは神仏など目に見えない世界に関連する作法も同じです。

基本的には、自然界における調和的なリズムに合わせるのが適切だとされています。

2.物理的な清め(浄化)を行う

『般若心経』の基本的な要素である「その空間にあるエネルギーに共鳴する」ということを前提におくと、その場(空間・物理体)が清められていた方が、宗教的・スピリチュアル的により良い(ソフトな/微細な/高次な/調和的な)影響を受けやすいという事になります。

僧侶が剃髪や掃除など、さまざまな修行方法で積極的に心身を清めるのは「(スピリチュアル的に)良い影響とより一層共鳴しやすくするための土台をつくる」のが目的です。

3.「共鳴への合意」をしっかり意思表示をする

そもそもお経を唱える本来の意味は「自分自身だけでは浄化しきれない心身の汚れを、自分以外の存在に助けてもらいながら浄化しよう」というのが原点です。

「浄化ために誰の力を借りるのか?」を指定する必要があります。実際に名指しで指定をしても良いですし、を特定の時・場所・状況「受け入れます」というだけでも意思表示したことになります。また同時に、その共鳴対象へ、香・灯り・花(「功徳」の象徴)などを「お供え」をする場合もあります。

このように主体的な意思表示をすることによって、エネルギーが共鳴しやすい状況が整います。

4.一心にお経を唱える(共鳴する)

前述のような準備を経て、環境が整ってから読経を行います。

基本的に技術の巧拙は問われませんが、お経を唱える=自分のエネルギーを「奉納」していることになりますので、集中して文字を目で追いかけ、(複数で読む場合は)周囲の声を聞いてしっかり発声のタイミングを合わせる…など「読経」という行為そのものに、最大限の意識を向けることが最も大切です

5.共鳴によって増幅されたエネルギーが向かう目的を指定する

曹洞宗の法要においては、メインとなる読経に併せて「回向文(えこうぶん)」という文言が必ずセットで読み上げられます。

この「回向文」は、

  • 「誰/何(=共鳴する相手)」のために「何」を捧げたか?
  • それによって相手に、どんな功徳が行き渡るのか?
  • 共鳴する相手に、力添えして欲しいことはどんな内容か?
  • 願望が実現することで、社会(自分と相手以外の存在)に、どんな利益が生じるのか?

ということを明示する内容になっています。

つまり、読経によって生じたエネルギー(功徳)が「誰(何)と共鳴」し「どこへ向かうのか」を明確に指定しています。

また実際の法要の場面では『般若心経』の前後に他のお経(特定の神仏や加護を願うお経)を組み合わせてエネルギーの方向性を指定をする、という構成も多いです。

6.読経の功徳を現実的な行動に反映させる

読経の後は、目に見えない世界で浄化されたエネルギーのレベルに近づくような「現実面での行動」を起こすことが必須です

この仕組みを説明すると、最初に目に見えない世界の微細なエネルギーの流れを調えて(=功徳を積んで)から、現実的な面へと反映させていくという流れになっているのですが、これはいわば、PCソフトで設計図をひいてから、実際に家を建て始める感覚に似ています。

例を挙げると、禅宗の僧堂(修行道場)では、読経の後には食事・掃除を行いますが、これは「浄化」された精神的エネルギーの状態にあわせて、物質面での「浄化」を意図的に具現化しています。これらのアクションを起点として、現実を確実に好転させていく…という仕組みになっているのです。

自宅で『般若心経』をお唱えするときに、おさえておきたいポイント

基本的な6つのポイント

前述した「型」を基に、自宅で『般若心経』をお唱えするときのポイントをまとめました。

読経のための時間を確保する

しっかりと時間枠を決めておきます。おすすめは朝or夕方以降(仕事を終えてリラックスモードに切り替えるとき)です。

準備等含めて15~20分ほど確保して頂くと良いと思います。

②身の回りを調えておく

神社やお寺にいくときの感覚で身の回りを清めます

  • 換気をする、読経するときに目に入るスペースを簡単に片づけるなど、場を清めるアクションをする
  • トイレを済ませる、手を洗う、口をゆすぐなど、自分自身を清めるアクションをする

部屋の換気をする、テレビを消すなど、些細な事で構いませんので、気持ちが切り替わって「さっぱり」するようなアクションをとります。また、お香を焚く、花を飾る、ライトをつけるなど、自身の心が和やかになる工夫をすることもおススメです。

お経を唱えるための心の準備をする

一番手軽でおススメなのは、合掌して一礼(合掌礼拝)することです。仏教に限らず、さまざまな宗教で行われている所作です。

さらに浄化を意識するのであれば、礼拝の動きにあわせて深呼吸します。頭を下げて身体を倒したときに息を吐ききって、頭をもどすのと同時に自然に息を吸います。またその際に、清浄な光に包まれるようなイメージをしても良いと思います。

④集中して聴く・唱える(読経本番)

「集中する」とは、余計な情報を入れないという意味です。

精神状態としては緊張せずにリラックスした状態で臨んでOKですし、その結果「ついウトウトして寝落ちしてしまった…」というのも問題ありません。

留意事項としては

  • 読経の際に強い拒絶感などがあれば、無理に続ける必要はありません。途中で中断し水を飲んで深呼吸するなどして、気持ちを落ち着けるようにします。
  • 読経の途中で涙や鼻水、咳などが出る場合がありますが、その際はそちらを出し切ることに専念してください。デトックスです。
  • 怒りや悲しみなどが湧きあがった場合も、無理に押しとどめずに、声に出したり紙に感情を書き出してデトックスして下さい。

デトックス作業で読経が中断されてもかまいませんが、次の⑤の部分でしっかり「締めの手続き」をしてください。

(デトックス用に感情を書き出した紙は、感情が落ち着いた後に「手放します」と宣言して、破って捨ててください)

⑤功徳を巡らせるための宣言をする(回向・締めの手続き)

読経の後、ご自身の身体に意識を向けます。

心拍数が上がっていたり呼吸がみだれているときは、落ち着くまで静かに待ちます。

お祈りやお願い事をしたいときは、このタイミングで行います。(特になければ、しなくてもかまいません)

  • お願い事をする場合は、一般的な寺社仏閣のご祈祷のオプションにあるような、穏やかで前向きな願い事が好ましいです。
  • 特定の言葉を発しなくても、浄化されたエネルギーが世界に広がっていくイメージをもつだけで「祈り」が成立します。

最後に合掌して一礼(合掌礼拝)して、締め(終了)の手続きを完了します。

⑥行動を起こす

読経の後はエネルギーが「浄化された」状態になっているので、それを固定するための具体的な「浄化」アクションを入れて頂くと良いと思います。

  • 自然なもの、爽やかで心地良いものに意識を向ける(植物の世話をするなど)
  • ミネラルウオーターを飲む
  • 掃除をする
  • ストレッチをする

など、心身が穏やか・爽やかになるようなアクションがおすすめです。

『般若心経』の音源(2019年6月夏至ver)

ご自宅で読経ができるように、簡易的な『般若心経』の録音データを作成しました。

妙香の基本的な意図(活動理念)

無償の愛に基づき

時・場所・状況にあわせた適切な形で

自分自身の幸せが森羅万象に広がり

豊かで穏やかな循環と調和に導かれる活動

私は以上の意図を以って情報発信をしているので、必然的に『般若心経』の読経にも同等のエネルギーが反映されます。

録音シチュエーション:夏至の日没時

録音したのは2019年の夏至の日没時です。「栄養補給」というよりも「デトックス」の要素が強めです。

【おすすめの方】

  • 使命を果たすために、乗り越えたい葛藤がある。
  • 強い意志をもって臨みたいことや成し遂げたいことがある。そのために内なる迷いを払いたい。
  • 現実を変えたい意志があるが、解決の糸口がみつからない

という方におススメです。しっかりと迷いや葛藤・怒りや恐れに向き合い、それらの感情を手放すことで、自分が本当にやりたかったことへ向かう勇気がでます。

(※特定の効果を保証するという意味ではありません。)

【おすすめでない方】

  • とにかく疲れているので、とことん受け身で癒してもらいたい
  • 読経の功徳を独占して、こっそり自分だけ良くなりたい。他の人はどうでもいい。
  • ○○が欲しい!○○になりたい!などの、特定の現世利益を望んでいる

という方は、現在のご自身の意図から外れた状況に遭遇するかもしれません。

(とはいえ、心の中に溜め込んでいた膿がでるので、長期的にみれば良いのかもしれません…ただ、ちょっとびっくりするかも?ということです)

(※特定の効果を保証するという意味ではありません。)

 

留意事項

  • コンテンツを利用したことによるご自身の心境の変化に対しては当方は責任を負いかねます。自己責任でのご利用をお願いいたします。
  • こちらのコンテンツは医療行為・医学的根拠に基づいた心理療法ではありません。特定のお悩みにつきましては、専門家に相談するなどご自身の判断で然るべき対応をお取りください。

音声

こちらよりどうぞ。

多重録音アプリで重ね撮りしています。

一緒にお唱えする場合、息継ぎのタイミングや音程などは、ご自身の発声を優先して頂いてかまいません。

二次加工や商業目的での無断転載などはお控えください。(エネルギーの観点上、あまりよろしくありません。)

 

最後の「般若心経~♪」でアタリ(声のゆらぎ)が入ってしまったのですが(汗)、諸事情により消さずにそのまま入れてあります。

実際に読経する際は、アタリは入れずにまっすぐ発声してください。

現代語訳(超訳)

わたし妙香が翻訳した『般若心経』の世界観です。よろしければぜひ、ご一読ください。

『般若心経』の現代語版(超訳)―2018年正月ver―

具体的な読経のながれ(まとめ)

  1. 時間を確保し、環境を調え身を清める。お香を焚くなどする。
  2. 合掌して一礼する。あわせて深呼吸するのも良い。心を落ち着けることが大切。
  3. 読経をする。気が散らないように留意する。感情が湧き上がったら、それをしっかり味わう。
  4. 自分自身のエネルギーの浄化と、その影響によって世界に調和がもたらされるイメージをする
  5. 合掌して一礼する。あわせて深呼吸をするのも良い。
  6. 気持ちを切り替えて終了。その後自身自身とって心地良いアクションを行う

 

以上になります。

活動の応援(お布施)のお願い

現在、こちらのブログにおける情報コンテンツの発信は、仏教の知識や世界観をお伝えする目的で、日々の檀務と並行して完全無償でおこなっております。

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Amazonウィッシュリスト「財施リスト」

 

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

合掌

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