わたしは現在、西洋占星術を学びオンラインでセッションをしていますが、「なぜお坊さんなのに、西洋占星術を学んでいるの?」という質問をお受けします。
主な理由をお答えするなら、
- 相談相手の個性や状況と具体的な時の流れを考慮した、中長期的なアドバイスをお伝えできる
- 自分自身の価値観や経験からはなれ、より客観的な視点から相手の質問に答えることができる
といった禅には無い良さがあるからなのですが、実はそれだけでなく
西洋占星術は、私が僧侶になるきっかけ・オンラインで活動するきっかけをつくりだしてくれたというのも大きな理由のひとつです。
というわけで、この記事では西洋占星術がどのようにして私の人生の大きな転換のきっかけになったのか?について、お話したいと思います。
就職失敗で心身がボロボロに。セラピージプシーの末、西洋占星術へたどり着く
ブラック企業でアルバイトをしていた20代半ばに、初めての鑑定を受ける
わたしが初めて西洋占星術の鑑定を受けたのは、新卒での就職に失敗した20代半ばで、都内の中小企業でアルバイトをしていました。
仕事もプライベートも上手くいかず、どうにか解決策を求めて、様々なカウンセリングやセラピーを渡り歩いている最中のことでした。
わたしがアルバイトをしていた会社は、一般的に言われる“ブラック企業”でした。
- 直属の上司は、外国人でうまく意思疎通ができない。ほとんどオフィスには顔を出さず、その間、業務指示はナシ。
- 盗聴器やカメラで、社員の会話や行動が社長に筒抜け。
- 試用期間3ヶ月で正社員登用の条件で入社したが「部署を異動した」という理由で白紙に。
そんな状況の中、新卒採用だった自分は現状に不満を持ちつつも、
「会社ってこんなものなの…?おかしいって思う自分の方がおかしいの…?」
と、自分が置かれている状況を、客観的に把握できませんでした。
次第に心身のバランスを崩し、ついに心療内科を受診しました。しかし処方されたのは、1回2錠の精神安定剤と経過観察のみでした。
「こんなので、私の悩みが消えるワケないじゃない…!!!!」
処方された精神安定剤を、そのままゴミ箱に放り込み、漢方や整体、ヨガに始まり、カウンセリング、呼吸法、セラピー、ヒーリングなど、お金が続く限り、さまざま代替医療を手当たり次第に試しました。しかし、どれも一時的に心身が癒されましたが、自分の状況へ対する疑問を解消してくれるものは、ありませんでした。
そんなときに出会ったのが、西洋占星術の鑑定でした。
鑑定での言葉に勇気をもらい、出家を決意した
鑑定を受けた先生からは堅苦しい雰囲気は一切なく、丁寧なヒアリングを通して、鑑定が進んでいきます。
今の状況は、ホロスコープからみてどうなのか?生まれ持った自分の強みにはどんなものがあるのか?私の人生で、何を大切にした方が良いのか…?
今振り返ってみると、当時は鑑定の言葉を100%理解できていたわけではありませんが、それでも「今の状況が、自分の人生の終着点ではない。自分らしい生き方ではない」というのは、ハッキリとわかりました。
自分自身の中に、ブレない指針があることが明確になったのです。
手探り状態だった人生の迷いの中で、未来に向かって前進する勇気がでました。
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これが、西洋占星術との出会いです。
実はこの後に、鑑定が後押しとなって、出家を決意しました。
(→次のページへ続く)
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